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親なるもの断崖を電子書籍で読んでみた

曽根富美子さんの名作の一つ、親なるもの断崖をまんが王国の電子書籍で読んでみた。

昭和の初めの頃の遊郭をテーマにした漫画なのだが、これがなかなか悲惨な物語に仕上がっている。現代では考えられないような内容だが、当時はこういった貧しい家が娘を売りに出すということはたびたびおこなわれてきたのだろう。

この親なるもの断崖には、主に4人の女の子が登場する。4人とも青森の貧しい家から北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきて、芸妓になったり女郎になったり、すぐに死んだりとそれぞれが大変な人生を辿ることになる。

なかでも、道子という女の子は病気のせいもあって同情するべき一生を送るのだが、登場人物の中では一番幸せだったのかもしれない。

この漫画のあらすじは、というサイトで見ることが出来る。多少のネタバレも含まれているので、見ておくといいかもしれない。

一番悲惨なのは梅だろう。

生きていることそのものが「絶望」といえるような読めば読むほど凄まじい人生を送ったんだなと思わざるを得ない。もちろんフィクションなのであろうが、当時、梅と同じような人生を歩んだ女性がいたとしても全く不思議はない。

この漫画は、絶版になっているようなので、まんが王国の電子書籍で読んでみた。今の時代はスマホやタブレットで簡単にまんがを見ることが出来るし、小説なんかも読む事が出来るので本当に便利な世の中になったもんだと思う。

遊郭に売られた、松恵、梅、武子、道子が生きていた時代と比べればとてつもなく豊かになったし、人間も少しは成長してきたんだろう。

親なるもの断崖というタイトルは、実際に室蘭にある岬「親である断崖」と「子である断崖」から来ているんだそう。昭和の初期、日本でもこんな出来事があったんだという事を知るためにも読んでおいた方がいいかもしれない。