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スカーフは「絹が最高」はとんだ誤り

スカーフを使いこなせたらオシャレのしかたも一人前といえるほど簡単なようで難しいのがスカーフの使い方。

結び方もいろいろで、スーツの下にさりげなく首に巻く基本スタイルから、蝶結びやスカーフ留めで胸のあたりで結ぶもの、胸飾りのように複雑なたたみ方で華やかなイメージを与えるものなどさまざまだ。

オードリー・ヘップバーンのように、頭にかぶり後ろで結んで、サングラスをかけた姿がキマるようになったら、文句なく上級者だ。

もともとスカーフは、帽子の代用品として外出時に風などでヘアスタイルが乱れるのを防ぐために人気が出たといってもいい小物のひとつ。

たとえば、夏なら薄手の生地、冬なら厚手の生地という具合に、季節によっても、もちろんスカーフの生地はかわってくるものだが、昔はどの布を使っているかで身分がわかるとされるほど、スカーフの生地には重要な意味があった。

上流階級ならウール、成り金が好むのはシフォン、中流の上クラスだと絹、中流かあるいは芸術家を気取りたい人は木綿、労働者なら使い勝手のよい合成繊維というのが、一九六〇年代以前の欧米社会の常識だったのである。「スカーフは絹じゃなきや、安物よね」と思いこんでいた人はいませんか。シルクスカーフが最上級と思いきや、じつはウールのスカーフのほうが格が上だったのだ。

ちなみに、スカーフといえば、エルメス社のスカーフをまずはいちばんに思い浮かべるが、エルメス社といえば「カレ」とよばれる、一辺90センチメートルの正方形のシルクスカーフが有名。

あの一流のエルメス社がシルクを使っているのだから、いまではシルクスカーフが主流となっているのは間違いないだろう。

ある年の記録によると、エルメス社のパリ本店では、クリスマスイブの日に、プレゼントとしてスカーフを買い求める人が、14秒に1人いたというほど、人気のある商品だそうだ。