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サスペンダーの本式の使い方、教えます

昔は、サスペンダーといえば、フトッチョのおじさんがズボンがずり落ちるのを防ぐためにやむをえずつける実用品たった。

それが20年ぐらい前のディスコでは、真っ白なシャツと組み合わせて、アクセサリー感覚でつけるオシャレな小物として脚光を浴びるようになった。

身につける人によって、同じ小物でも、こんなに雰囲気がちがうのかな、と感心していたが、サスペンダーの本式の着用方法は、このどちらともちがう。

じつは、サスペンダーとは本来は、女性のガーターベルトと同じ役目のもの。
つまり、下着の一部とみなされる代物で、堂々と人様にお見せする行為は、“はしたない”ことなのだ。だから、サスペンダーを留めるボタンだって、ズボンの表側に留めるのはルール違反。こっそりと人目につかぬようにズボンの裏側に留めるのが正式だった。

それがいまでは、「俺はサスペンダーをしているよ」と、見せて全然恥ずかしがらないどころか、これ見よがしにつけている人たちばかりになってしまった。本当ならパンツを見せて歩いているようなものなのに……。

もっとも、あえてガーターベルトやビスチェを表に出して着るファッションがウケるご時世だから、サスペンダーがアクセサリーとして台頭してきても不思議はない。ファッションの常識は、時代とともにかわるというわけだ。

さて、ずいぷんと役目がかわってきたサスペンダーだが、ふたつのタイプがあるのをご存じだろうか。クリップ式のモダンータイプと、ボタンで留めるクラシックータイプだ。

便利さで選ぶなら、断然モダンータイプだが、オシャレにうるさい達人には、クラシックータイプが人気。しかも、アメリカのトラファルガー社のものがイチ押しとされている。

ファッションの常識はかわろうとも、オシャレ人間のこだわりは、いまも昔もかわらないようだ。